C調の譜読み・時の流れに身を任せ
やー!週一Youtube生放送、
夜の二胡教室2023年8月8日の要点まとめです。
C調の譜読み
弾く前にしっかり読む
楽譜をみて、すぐに楽器をもって音を出していませんか?
ましてや、よく知らない調や知らない曲の楽譜で。
二胡は演奏がむつかしい楽器です。
なので、新しい楽譜に取り組むときには、音を出す前に、
この楽譜には、「どういう指使いで演奏しようと書いてあるのか」を正確に読み取って
から練習をはじめましょう。
そして、それは「C調なら、C調の指使い表を教本などからもってきて、それを見ながら弾く」
ことではありません。
教本などの運指表とは違った動きが求められることが多く、運指表と違っていることに気づけないと、
ずっと間違った練習を行ってしまいます。
なにより、行き当たりばったりで音をさがしていく癖がつくと、演奏に余裕が生まれることは絶対にありません。
「音を出す」ところまでを効率化して楽に出せるような弾き方を作っていかないと、
強弱や装飾で<表現>することができるようにはならないからです。
何の音、どっちの弦、どの指
楽譜をみて、最初の音には大体この3つの情報があります。
この3つの情報があれば、
最初の音を弾いているときに使っている指使い
を書きだすことができます。
それは、そのポジションでの運指表と同じものです。
それを見ながら、楽譜を読み進めていく。新しい指番号などが登場して、
最初に書いた運指表の音と指の組み合わせと食い違うところが出てきたら、
ポジション移動を疑うことになります。
二胡の演奏では、今のポジションの中では
一つの音を1本の指が担当する
指をずらして、1本の指がふたつ以上の音程を担当することはイレギュラーだと思っておく。
そうすると、二胡の演奏の、すべての調、すべてのポジションは
7つのフォームの組み合わせですべて演奏できることになります。
知らない調を演奏するときでも、
「今、C調の第1ポジションを弾いている」というよりも
「内弦人差し指が3になるフォームを使っている」と思って弾くようになると、
演奏は音楽的に効率化されていきます。
これはいきなり理解はむつかしいですが、
楽譜に体当たりで音をだしていくような練習をしている人は、いったん楽器を置いて、
楽譜からの指示を読み取ってから、その指示の通りに演奏できるように練習することを、どこかで思い切って始める必要があると思います。
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