二胡の練習に使いたいチューナー
また二胡は音程が不安定になる要素がたくさんあるので、
普段の練習からチューナーを頼りに自分の音感を整えていくよう心掛けたいところ。
今てもとにあるいくつかのチューナーの使いどころなどを紹介します。
目次
スマホアプリ
●楽器チューナー Lite by Piascore
無料のスマホアプリです。これ以外にもたくさんの種類がありますね。
チューナーとして精度も十分で普通に使えます。
が、針の振れが俊敏すぎたり、独特な機能があったり、「便利機能は有料で」だったり、無料故に広告が挿入されたりします。
とにかく無料なので、いろいろなものを気軽に試せるのがメリット。
アプリによって使い方に癖があるので、自分に合うものを探してみるのも楽しいです。
*くれぐれも広告は踏まないように…
僕は、予備としてひとつスマホの隅に置いてあります。
KORG PITCHCLIP2
二胡初心者にまずおすすめしたいチューナーです。
楽器に取り付けるタイプのクリップチューナー。
マイクではなく、掴んだものから振動を直接感じ取って音程を検出するので、他の人がそれぞれ音を出していても自分の楽器の音程を確認できます。
ギター/ベース用の製品ですが、二胡でも便利。
構造がシンプルです。操作ボタンはON/OFFの一つしかありません。
一般的なチューナーは、基準ピッチの変更や表示方式の変更など多機能なので、操作ボタンがいくつもついています。
音に対する知識が少ないときは、それらの機能がわからず混乱したり、知らない間に設定を変えてしまって、表示が変になることもしばしば。
設定が変更できないPITCHCLIP2なら、それで困ることはありません。
感度もよく、二胡の棹の上に取り付けてもちゃんと表示してくれます。
デメリットとしては、基準ピッチA=440Hz固定です。
習っている教室がA=441Hzだったりすると使いにくいです。(1~2Hzの差が気になるようなら、もう使わなくていいかも…)
音程表示は遅く、曖昧です。
でも、二胡初心者ならば、高精度なチューナーを使うといつまでも音程が合わない気がしてつかれちゃう。
PITCHCLIP2くらいの曖昧さが、精神状態の安定という意味でもいいかと思います…
気軽に使えるチューナーとして、練習時にはとりあえず棹に取り付けておくといいですよ。
KORG PITCHCLIP2+
これはPITCHCLIP2の上位機種です。
・音程表示が精細になった
・パネルの角度が変えられる
・基準ピッチが変更できる
などの機能追加があります。
A=440Hz以外で使いたい場合はこちらを選ぶのもありでしょう。
ただし、PITCHCLIP2に比べて、感度が弱いように感じます。
同じように二胡の棹の上の方に取り付けると、なかなか反応してもらえない。
PITCHCLIP2+は感度が弱いという点で、
二胡での利用はあまりオススメできません。
一般的な据え置きチューナー
置いて使うタイプのデジタル針式チューナーです。
2000円前後で購入でき、基準ピッチの変更等、一般的な機能がそろっています。
また、高精度で反応もよく、電池も良く持ちます。
普段使いのクリップチューナーと、
音程や音色のトレーニング用、レコーディングなど高精度な調弦が必要なとき用に据え置きチューナー。
それぞれ用意できると便利です。
このあたりの価格帯のモデルは、機能はよいのですが、表示が小さく暗い。
良く見えづらいところが欠点です。
有線でクリップマイクを接続することができて、クリップチューナーのように振動を直接拾う形で使うこともできますが、
接続のわずらわしさは大きいです。
僕は、クリップチューナーと据え置き型、それぞれ持って使い分けるのをおすすめします。
KORG TM-70F
2024年に発売になったばかりのチューナー/メトロノーム一体型機。
練習で使うような据え置きチューナーとしては高級機になるかと思います。
弦楽器や管楽器での使用を前提にしたモデルです。
これはとてもいいです!
チューナーに関して、針の振れ具合がちょうどよく、表示も大きく明るい。
情報を読み取りやすく感じます。
チューナーメーターの幅が、普通は±50セント(半音が100セント)なのですが、
±25セントにすることができます。
また、音のブレを表示できるトレースモードによりシビアに音程や音色の変化を読み取ることができます。
メトロノームも必要十分な機能で申し分なし。
なにより、二胡の練習で困らないクリック音量があります。
メトロノームとチューナーを同時使用しても、チューナーの感度に問題は感じません。
*以前から見た目が同じモデルがありましたが、あまり使いどころのない機能が多かった印象があります。
今回のモデルは、練習に役立つ機能が役立つ形で納められているように感じます。
おすすめ!
クリップチューナーと据え置きチューナーの2個持ち
チューナーは2個持ちを推奨します。
(もちろん、もっとあってもかまわないですが…)
音程や音色の練習は時間と集中力が要る個人的な練習。
レッスン中やみんなで合奏するときにするものではないと思います。
家の中では据え置きチューナーと自分との対話を。
誰かと音楽するときにはクリップチューナーでフットワーク軽く。
使い分けていけるといいですね!
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