二胡の千斤はいつ交換するのか2024
二胡の大事な部品。
千斤(日本語:せんきん)
これは、交換することで楽器の健康状態を保てる部品です。
どんなときに交換するのか。
私のつたない二胡人生の中でも考え方はいろいろ変化してきました。
2024年最新版を報告します。
目次
なぜ千斤を交換するのか
なぜ交換しなければならないか、ということについて。
千斤は、内弦と外弦をまとめ、開放弦の位置を決定する部品です。
その取り付け位置や、棹から弦までの幅で、自分の体格や演奏技術に楽器を合わせていくことができます。
また、弦楽器は、弦の振動を扱う楽器です。
演奏中の弦振動の様子は、いわば、大縄跳びのような状態です。
大縄跳びの大繩が綺麗に回るかどうかは、縄の両端を持っている人にかかってきます。
二胡においては、縄=弦の両端をもっているのが、駒と千斤になるわけです。
千斤は、大繩の片方を持って、その波がよどみなく綺麗になるように機能してほしいのです。
一般的なヒモ千斤については、使うヒモ、糸の弾力性によって、弦のいろいろな振動状態を受け止めています。
糸に弾力性があるうちは、「弦がやりたいようにふるまえる」ように感じます。
音が生き生きしているように感る。
しばらく使っていって、千斤の糸が伸び弾力性が失われると、演奏感がおとなしくなっていくように感じます。
千斤は張った瞬間が最高の状態。その後は伸びていくので劣化するだけ。
その劣化速度が、糸の素材によってまちまち。
どのくらいのペースで、何時交換するか、自分の中の決めごとを用意しています。
コンサート前に交換
以前は、「本番前に交換」をしていました。
私はタコ糸を使っています。
タコ糸は演奏感がとてもよいのですが、すぐ伸びるのか、良い状態が長持ちしない印象があります。
なので、演奏会の当日朝や、前日夜に交換していました。
僕の好きな二胡演奏家さんが、以外に雑な千斤の巻き方を披露していて、
その理由を「頻繁に替えるから」と答えていました。
本番数日前に交換
2024年小林はこうなりました。
千斤は、確かに張りたてが感触良い。
しかし、その状態に慣れてないことや、張りなおした際に微妙に高さや幅が変わってしまうことによる違和感のほうが、自分にとってはよくないと考えるようになりました。
また、多少千斤に元気がなくても、まあいいか…と考えるようになり、千斤が張りたてであることへのこだわりが薄れました。
多少時間が経っていても、今の千斤の二胡の状態に慣れた方が、本番での心配事が減るように思っています。
単に、細かいことを気にしなくなっただけかもしれませんが…
千斤は積極的に交換しよう!
千斤は伸びきっても音はでます。練習できます。
でも、楽器のポテンシャルをしっかり活かす意味で、定期的な交換をおすすめします。
しょっちゅう交換して、慣れれば、交換作業もそれほど手間とも感じなくなります。
固定千斤であっても、虫ゴムを頻繁に交換して挙げた方がよいと思います。
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