二胡の弦はいつ交換するのか
と書いたら、弦の交換についても簡単に書いておきます。
目次
弦はなぜ交換するのか
ギターのような撥弦楽器、バイオリンや二胡のような擦弦楽器は弦が震えて音を作る楽器です。
楽器に張られた弦には強い張力がかかり、引き伸ばし続けられている状態です。
使い続けていくと、
新品の弦にあった弾性、柔軟性が失われます。
その結果として、「音色が死ぬ」と言われる状態になります。
新しい弦、元気な状態の弦だと、音が太い、前へ出る、高音が伸びる、生命感がある、など、
弾いていて気持ちの良い状態になります。
しばらく使っていて、弦が伸び切り「音色が死んだ」状態になったら、新品への交換を検討することになります。
交換は必須ではない
「音色が死んだ」とはいえ、練習も演奏も普通にできます。
何年も弦交換していないけど問題ないよ、という人も多いでしょう。
「元気のない弦の落ち着いた音色が好き」
という意見もあります。
弦の交換は必須事項ではないですが、気持ちよい演奏をするため、楽器のポテンシャルを活かすためにも、
定期的な交換や、演奏会前に気合を入れるために交換することをおすすめします。
ただ、何年も何年も交換せず使っていると、
内弦と外弦の伸び具合に差がついて、
「同じ場所を押さえているのに音程の変化量が内外弦で違う」
という状況になることがあります。
ここまでくることはなかなかないですが、こうなったら交換するしかありません。
弦はいろいろ
二胡弦はたくさんの種類が販売されています。
基本的には高価なものが気持ちよく演奏できて、音色も長持ち。
高価なものは値段相応に高品質です。
でも安価なものでも普通に使えます。
安い弦をしょっちゅう交換する
高い弦を長く使う
人によってそれぞれ。ぜひいろいろな弦を使ってみてください。
弦を張り慣れていいない人は、安い弦で張り方を練習しましょう。
高い弦を切ってしまうと悲しいです…
使い分け
安い二胡弦は、サビ防止のために油が塗ってあることがあります。
逆に高価な弦には、音色への影響を考えて油は塗られていないです。
緊急用に二胡ケースに入れておくのは安い弦
高価な弦は、買ったらできるだけ早く使う
と、使い分けるといいでしょう。
弦の張り替え動画
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