ロープで二胡の立奏をする
二胡は座って演奏しますが、
ステージ演奏のときには、パフォーマンスのために立って演奏したいと思うこともあります。
専用の「立奏具」というものも販売されていますが、
これが案外、体との一体感が乏しかったり、楽器に傷がついたりとあまり良い印象がありません。
多くの演奏家が、紐、ゴムひも、細いベルトなどを使って立奏具を作っています。
今回は達人に聞いた、立奏時のひもの結び方を紹介します。
目次
ひも立奏の原理
二胡の立奏の際にヒモやロープを使う場合、
二胡の胴を、自分のお腹とヒモで挟み込むようにします。
この方法は、とても安定感があり、取り付け取り外しも素早く行え、見た目も目立たない良い方法です。
ポイントはヒモの長さというか、締め具合。
お腹で程よく二胡の胴を圧迫できるポイントを探す必要があります。
ひもを普通に結んでしまうやり方だと、その「ちょうどいい締め具合」を探すのが一苦労です。
そのポイントを簡単に見つけることができる縛り方を紹介。
神戸ヒッチ
この縛り方は「神戸ヒッチ」というもので、
段ボールをまとめてしっかり縛るときなどに使われる縛り方。
二胡以外でも知っておくと便利そうな方法です。
先日の生放送でやってみました。こちらから見て見てください。
この放送で使っていたヒモは家にあったものです。
もう少し太いもので、おしゃれなものがいいかと思います…
これは好みもありますので、いろいろお試しあれ。
あまりツルツルして滑るものではないほうがいいと思います。
神戸ヒッチについては、説明動画がたくさんあります。自分にとってわかりやすいものを探して挑戦してみてください。
神戸ヒッチで立奏する利点
二胡立奏で神戸ヒッチを使うのが良い理由は、
・ヒモ立奏は体との一体感があり演奏しやすい。
・取り付け取り外しが楽
・ヒモの締め具合の調節が簡単
・私生活でも役に立つ!
ケースに入れておくにもスペースをとりません。
慣れておこう!
この方法はシンプルで簡単、信頼性の高い方法だとおもいます。
しかし、ロープが締まる仕組みをわかっていないと、演奏中に緩んでしまう…ということになりかねないです。
簡単だからといって、いきなり本番で試すのではなく、何度か縛る練習をして、
止まる条件、ほどける条件を体でわかってから実践投入しましょう。
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