こばやし二胡教室 二胡・レッスン・制作

武井壮に学ぶ練習方法

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武井壮の話

 

この動画の中の話は、私の楽器の練習において大きなヒントとなったものです。

 

陸上十種競技元チャンピオンでタレントの武井壮さんが、タモリさんにスポーツ万能になるコツを話しているもの。

 

ここで武井壮さんは、

 

・大切なのは、体を思った通りに動かせるようになること
・しかし、自分が思った動きと、実際の体の動きには狂いがある。
・それを調整し、「本当に自分の思った通りに体を使えるようになる」トレーニングを積む

 

「こうすればいいんだ」と思った通りに体が動かせるなら、上手い人の動きを見れば、本当の意味で真似をすることができる。

 

心と体の動きのズレをそのままにしたまま、ボールを投げる、ラケットを振るなどの練習を繰り返しても、ボールを投げること、ラケットを振ることは確かに上達する。しかし、その練習で得たものが、他のスポーツの他の動きに流用できない。バットを振りたい、高くジャンプしたいと思ったなら、それらをまた一から反復練習することになる。

「この競技はすごいけど、他のスポーツは苦手」となってしまう。

 

という話です。

 

僕にとって目から鱗で、自分の練習を見直すきっかけになりました。

 

できる、と思っていること、本当にできているのかな?

 

演奏することは、本当にいろいろな動きが複雑に重なり合っています。
難しいので、一生懸命練習しますよね。

 

難しいフレーズでも、分解してみるとひとつひとつは簡単な演奏行為集まりだということがわかります。

そのひとつひとつの簡単なこと、本当に自分はできているのかな?

 

ドの音を1拍弾く。本当にそれができているのか?
自分が思っている通りに座っているのか?持っているのか?

リズムの通りに弾けているのか?

 

二胡で確認

そこで、こんな動画を作ってみました。

 

 

これは実際に自分が実践したものです。

 

弓の長さを、実はわかっていないことがわかりました…
一定の速度で弓を動かす。できていると思っていたのに、全然できてないということが思い知らされました…

 

思った通りの速度で弾くことができないまま、弓のどこを使っているのか曖昧なまま、難しいフレーズの練習をしていたんです。

 

 

曲の練習をしていて、難しいなと思う部分に出会ったとき。
やみくもに反復練習するのではなく、そのフレーズが何ができれば弾けるのかを考えるようになりました。
技術の最小単位に分割して、ひとつひとつができているのかを確認しながら練習します。

 

そうすることで、難しいフレーズにも小さいながらも一歩ずつ「できる」に向かっている実感を得られるし、
そこで練習していることが他の曲の別のフレーズでも「あ、これ前にやったことあるな」と思えるようになり、練習が効率的になりました。

 

 

曲を練習するのではなく、曲の練習を通じて、自分の思った通りに二胡を操作することを練習していきます。
そういう練習の仕方ができれば、どんな曲を練習しても、曲の最後までたどり着かなかったとしても、得るものがたくさんある練習になります。

 

はじめは、「こんな簡単なこともできてなかったのか~(涙)」と、耳に痛い想いでしたが、それを一つ一つできるようにしていくと、毎日上達を実感できるので練習が楽しくなりました。

「この要素ができるようになれば、あの曲のあのフレーズの攻略も一歩進むぞ!」と思えるようになりました。

 

どんな難しいフレーズでも、簡単な要素の集まりでできています。
その簡単な要素、本当にできてますか?

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