こばやし二胡教室 二胡・レッスン・制作

二胡奏者が覚えておきたい二人の偉人

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日本で二胡を始めると、二胡が異国の文化であることを大して気にすることなく楽しむことができます。
日本語で出版されている書籍も多いし、インターネットでは日本語での二胡情報もたくさん。

中国での二胡の歴史や状況など、必ず知らなければならないものではありません。

それでも、二胡をやる以上、知っておいてほしい偉人を2名紹介します。

阿柄

 

华彦钧、通称「阿柄」。
1893年誕生、1950年没。

幼いころから民族楽器奏者として活躍しましたが、梅毒により失明して仕事につけなくなって以後、路上で演奏して生計を立てていたそうです。

1900年前半というと、現代的な「二胡」登場するより前。
民族色の濃い胡琴を演奏し、「二泉映月」などを作曲しました。

阿柄を知っておいてほしいのは、名演奏家だから、ということよりも、
胡琴で「心を歌って」評価を得た人だから。

二泉映月は阿柄本人の演奏の録音が残っています。
Youtubeでは、多くの二胡奏者の現代的な二泉映月の演奏を聴くことができます。

ゆったりした曲で、決して難しいとは言えない曲ですが、
二胡のグレード試験でも最高位10級とされています。
技術的難易度よりも、音に心を込めることが大事とされます。

中国の古典に興味がなくても、二泉映月、阿柄のことは知っておいてほしいです。

劉天華

1895年誕生、1932年没。
ヨーロッパに留学し、西洋音楽文化を持ち込んで、
中国伝統音楽文化を発展させ、楽器の改良にも多くの成果をもたらしました。

今、私たちの手元にある二胡にバイオリンの要素を組み合わせて、独奏楽器へ昇華させたのが劉天華です。

劉天華は生前、47の練習曲と10の独奏曲を残しました。

47の練習曲は、日本で販売されている二胡の教本にもよく登場します。
「作曲:劉天華」とあったら、ぜひ挑戦してください。

 

〇劉天華47の練習曲については、過去ブログで全曲紹介しています。ご参考ください。

劉天華の練習曲 紹介一覧

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