二胡で大きな音を出すには
やーー!週一Youtube生放送、
夜の二胡教室2023年7月4日の要点まとめです。
「大きな音」の出し方について。
ふたつのアプローチ
大きな音を出す、といっても、どんな音が求められるのかは曲によって場面によって解釈によっていろいろ。
◎物理的に大きな音をだす
◎大きな音に聞こえるような演技をする
この二つの組み合わせで演奏を考えることになります。
力ではない
力を入れて弾いても、「力の入った音」にしかなりません。
弦に当たる毛の力が強すぎると、逆に弦は震えられなくなり、大きな音が出なくなる。
弦が大きく震えられるような弓の扱い方、毛の当て方が必要です。
音全体にエネルギーを
音の発生の部分にだけ、「わあっ」と力を乗せて弾いても、あまりゴージャスな音にきこえません。
必要な音の長さの間、ずっと毛が弦をこすり続けていることが大事。
投げるような弾き方はあまり強くない。
音の「はじめ」と「終わり」を意識して、その間ずっとこすっているような弾き方を。
弦にきけ
なんのテクニックでもそうなのですが、
つい自分本位で
「私はこう弾いた」「こう動かした」
と、自分がやっていることだけに注目しがち。
楽器を演奏することは、演奏者と楽器とのコミュニケーションとも言えます。
相手がどう受け取っているかが問題。
二胡の場合は、弦がどうなっているかが問題です。
理想の音がなっているとき、弦はどんな状態になっているのだろう。
どうすればその状態を作れるだろう。
自分の弾き方で、弦は目指す状態になっているだろうか。
この視点はとても大切です。