弓に印をつけよう
「弓奏楽器の9割は弓」
という、どこかで聞いた名言があります。
二胡でもバイオリンでもチェロでも、やってみると音程をとることがむつかしくて、ついつい弦を押さえる指にばかり注目しがちです。
実際の演奏では、それは1割以下。ほとんどの表現力を「弓」が背負っています。
大げさではないほんとのはなし。
しかしながら、「弓の動き」は言葉で表現しづらいもので、ついつい曖昧なまま、なんとなく練習してしまいます。
思った通りに弓を動かす
ことができるようになることが目的。
そのためにまずは、一番シンプルな、
・弓を全部つかう
・一定のスピードで動かす
これを練習することになります。
でもこれも、自分の様子をみているだけでは、本当にできているのかを確認することがむつかしい練習です。
弓に印を
以前このような動画を作りました。
弓の長さ、スピードの感覚を練習するために、弓の竹に印をつけよう、というものです。
この印を頼りに、自分がどんな弓の動かし方をしているのかを知ることができます。
全弓を使う。一定の速度で弓を動かす。これができないんです。
実際の演奏では弓の動きに多様な変化をさせたいわけですが、まずは基準となる「無変化」をできるようにしたい。
そうしないと、「変化させた」ことが伝わらないからです。
全人類にオススメしたい、練習のアイデアです。
目次
弓に書く
先の動画では、テープで印をつけることにしていました。
しばらく練習したら、そんなものとりはずして自由に弾きたいからです。
でも、わーーーっと弾いて遊んでいると、自分の弓の感覚が甘い気がしてくる。
で、またテープを張って…と手間がかかりました。
もう、直接書き込むことにします。
毛の長さに対して4等分
いろんな練習が有るかと思いますが、4拍子の練習に対応して、
毛の長さを4等分する印
を書き込みます。先の動画で紹介しているものです。
注意する点は、弓の長さではなく、毛の長さに対して考えること。
毛からしか音がでないからです。
弓のここから↓
持ち手の透明カバーのぎりぎりまで。↓
この弓の毛の長さは65cmあるようです。
竹に印をつける
では、65cmをして、16.25㎝ずつ印をつけていきましょう。
マジックでちょい。まあ、大体で…
これで、その気になったら運弓の状態を確認することができます。
「それくらいできてる」を確認しよう
楽器の上達は、本当に些細な技術の積み重ねです。
一定の速さで?弓を全部?まあできるでしょ
本当に、毎回必ずできるか?確認できる練習をしましょう!
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